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SURTECH 2024 出展企業プレ情報

2024.01.07

SURTECH 2024

表面処理・コーティングで創る新たな付加価値、
ビジネスヒントがここにある‼

15展示会同時開催
各産業界をリードする1,000社以上が集結

「環境負荷の軽減に向けた“表面処理のSDGs”~省エネ、省金、廃液・排水処理、リサイクル、めっき、樹脂前処理、環境保全の最前線~」を2024フォーカステーマに掲げ、一般社団法人表面技術協会・日本鍍金材料協同組合・株式会社 JTBコミュニケーションデザインが主催し、一般社団法人日本表面処理機材工業会・全国鍍金工業組合連合会が後援する、表面処理・表面改質・表面硬化・試験検査関連機器・塗装関連など幅広い産業分野に対応した表面技術の展示会として毎年開催される「SURTECH2024 表面技術要素展」が「ASTEC2024・第19回先端表面技術展・会議」等、14展示会と同時開催で2024年1月31日㈬〜2月2日㈮の3日間、東京ビッグサイト東ホール&会議棟で開催される。同展示会に表面処理関連業界から出展する企業を紹介する。


♦キャズ・インターナショナル
♦フィッシャー・インストルメンツ
♦KST
♦伸栄化学産業


キャズ・インターナショナル
めっき工程管理支援システム (ミルメックシリーズ) Ver2.1 プレミアム
最新Windowsバージョンを出展

タブレットではじめる、新しいめっきの現場

データベース設計・ソフトウェア開発等の販売・コンサルティング事業を行っている株式会社キャズ・インターナショナル(川崎和彦 代表取締役/東京都武蔵野市吉祥寺本町1の32の9モトハシビル)は、受注/製造指示/検査/納品をタブレットで管理できる「画像追尾式めっき工程管理支援システム (ミルメックシリーズ)」を発表し、中小企業向けに販売を進めている。
最新版の「ミルメック」Ver2.1では、Windows11やWindowsタブレット版として生まれ変わり、現場の声を取り入れ随時機能を拡張している。
同製品は製品検索がスピーディにできるサムネイルの常時表示とWindowsタブレットで受注はもとより納品登録まで全て可能となっている。最大3点の画像とPDFが各受注に登録でき、個々の作業工程や作業付帯情報がタブレットに表示され、情報の充実とサクサク感が大幅にアップされている。
また、工程管理や品質管理が簡単に徹底できるのはもちろんのこと、今後の環境問題への対応やペーパーレス化、めっき品に対するトレーサビリティが求められるシーンでも即応できる事から、品質と信頼性を裏打ちできるデータ武装を可能にするソフトウェアとなっている。
併せて、他の汎用ソフトが、現場の流れをある程度システム側に合わせる必要が生じるのに対し同製品は、めっき加工会社との共同開発から誕生したため、全くと言っていいほどその必要がない。
ミルメックを導入すると、入荷/受注処理はタブレットで写真を撮り、簡単な入力を行うのみ(音声入力も可能)。納品先からの急な依頼や問合せにもきちんと対応でき、納品書の作成までが容易にできるようになる。
さらに、一覧機能が充実しレスポンスも良くとても分かりやすくなった。個々の作業工程もPC、タブレット何れからも確認できるため、タイムロスがない。よくあるイレギュラー事案にも、打ち換えだけのラクラク対応が出来、ストレスフリーの管理が実現する。これらシステム上の特質が認められ2022年11月に特許を取得。
同製品は、新人教育や今後の業界推移も視野に入れた未来指向のめっき作業管理システムとなっており、今ならば「IT導入補助金」対象製品となっているため補助金を使用できるケースがある。
尚、同社では、SURTECH2024に同製品を出展するので、同社ブースに足を運び、相談することで生産管理が大幅に時間短縮になるヒントをつかむこととなると考えられる。

フィッシャー・インストルメンツ
非破壊で膜厚測定・素材分析する蛍光X線式膜厚測定器、メッキ皮膜や塗装の膜厚を測定する小型膜厚計や微小硬さ試験器などを出展

(株)フィッシャー・インストルメンツ(埼玉県草加市神明1の9の16/安田光春社長/048‐929‐3455)は、膜厚測定・素材分析・微小硬さ試験・材料試験における測定装置を提供する専門メーカー。
種類豊富に取り揃えているハンディタイプの膜厚計は、鉄や非鉄金属上の皮膜測定に適しており、様々な測定箇所に対応するプローブも種類豊富であるのも特徴。使いやすい操作性が高く評価され、表面処理業界への導入が進んでいる。以下に今回のSURTECH 2024に出展予定の製品の一部を紹介する。
■高機能型のハンディ膜厚計『DMPシリーズ』

DMPシリーズ

▽特徴=新型の膜厚計DMPシリーズは、高機能型のハンディタイプの膜厚計です。日々の品質管理や現場での測定において使いやすく、頑丈で、測定結果も読み取りやすく、データ転送も簡単で便利な高性能な膜厚計。
この膜厚計は、アルミ製の筐体と強化ガラスディスプレイを搭載した頑丈設計で、人間工学に基づいたワンハンドオペレーションに適しており、大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載している。

■膜厚測定・材料試験のマルチ測定システムMMS® PC2

MMSⓇPC2

▽特徴=様々な測定方式による膜厚測定を1台で可能とし、機能を容易に拡張できる設計になっている。最大8つのモジュールボードを搭載することが可能であり、同一のモジュールボードを8つ搭載して同時測定も可能。膜厚測定、導電率測定、フェライト組織量の測定など1台で数多くの測定アプリケーションに対応。アルマイトの測定、鉄およびアルミニウム上の塗膜の膜厚測定ができる。

■ハイエンドモデルの蛍光X線式膜厚測定器 XDVシリーズ

XDVシリーズ

▽特徴=非常に薄い皮膜の膜厚測定と微量成分分析に優れており、低いエネルギーレベルのX線にも感度が高いため、原子番号の低い元素のリンやアルミニウムの分析も可能。
長時間連続測定に対応しており、長期間において安定性を持つ極めて堅牢な構造となっている。

■ハンドヘルド型蛍光X線式膜厚測定・素材分析器「FISCHERSCOPE X‐RAY XAN 500」

FISCHERSCOPE X‐RAY XAN 500

▽特徴=携帯可能なハンドヘルド型の蛍光X線式膜厚測定および素材分析装置。品質管理や受入検査、工程管理に適しており、シリコンドリフト検出器搭載により、高精度かつ高い検出感度を実現。大型の構造物やアクセスが困難な場所のいても測定することも可能。全体的な操作や測定データ表示などは、Bluetooth接続により専用ソフトウェアが搭載されたPCやタブレットPCを使用するため、コンパクトでありながら高機能な測定分析機能を備えている。

■ハンディタイプの高性能な導電率計 シグマスコープSMP350

SMP350

アルミニウム等の非磁性金属の導電率を簡単に測定ができる。非磁性金属の導電率は、重要な材料特性であり、部品の製品保証に不可欠。DIN EN2004-1及びASTME1004に準拠した導電率計だ。

KST
超大型・長尺製品への無電解ニッケルめっき
「小物量産品」から、3000㎜角の大型部品や
8000㎜の長尺部品などの「超大型部品」にも対応


KST株式会社(本社:〒300・1531 茨城県取手市小浮気179の2/TEL:0297‐85‐3525/FAX:0297‐70‐3516/東京営業所:〒104・0051 東京都中央区佃2の1の2の3902)は、2024年1月31日から東京ビッグサイトで開催される「SURTECH2024」(東3ホール:3X‐16)に出展する。
同社は、1952年の創業以来、めっき一筋70年。環境により良い金属表面処理を目指し、現在は、無電解ニッケルめっきを主力とした各種金属表面処理(めっき処理)を取り扱っている。高まるEV自動車産業のめっき需要や、製品の長尺化・大型化に応えるべく、昨年、2億円を投じ、『長尺用無電解ニッケルめっき設備8000㎜対応』を増設。国内有数の長さを誇り、それにより、超大型部品・超長尺部品へのめっきを可能とした。3000㎜角大型部品・8000㎜長尺部品などの超大型無電解ニッケルめっき処理が可能なため、量産の小物部品から超大型部品まで、トータルで安心して任せることができる。
同社は、製造業であると同時に、サービス業であるという考えのもと、ただ単に良いものをつくるだけでなく、常に顧客の満足度を意識し、期待値以上の行動をもって信頼に応えたいと考え、“お客様のかゆい所に手が届く”そんな存在を目指しているという。
ソフト面でのサービスにも手を抜かず、いちど処理依頼をすると、随所から同社の経営理念が垣間見え、多くの客がファンとなりリピーターとなる。
小ロットや試作にも快く対応しており、北は北海道、南は九州まで、遠方からの大型トラックでの処理依頼も少なくないという。
また、めっき被膜の“密着性”にも信頼が厚く、他社で密着不良となった案件に対しても、徹底した解析を行い、解決へと導くプロセスを確立している。多くの研究機関や解析機関との連携がとれていることも、同社の強みである。
また、めっき処理のオペレーターは、いち作業者に留まることなく、積極的に客先に出向き、“お客様の活きた声”を聴くことにより、真の意味での最適な処理を施している。
同社は、無電解ニッケルめっきを主力とした「金属表面処理」がメインではあるが、そのほかに、『硬質無電解ニッケルめっき』、ベーキング熱処理(小型製品400℃まで)などを取り扱っている。各種金属表面処理の性質・特徴に合わせて、顧客の要望に沿った処理・加工の提案をしているので、処理の依頼や相談は気軽に問い合わせできる。
次に同社の特徴ある技術を紹介する。
●KSTオリジナル『硬質無電解ニッケルめっき』(硬質クロム代替めっき)
「六価クロム」を使用せずに、同等の性能+αが引き出せる代替めっき技術である。
近年の環境問題・意識の高まりにより、硬質クロム(六価クロム)の代替ニーズが高まっている。従来、硬質クロムの代替や高硬度皮膜を望まれる顧客には、無電解ニッケルに熱処理をおこない皮膜硬度を上げるという処理法や、高価なタングステンやボロンを使用しためっきで対応するといったものが一般的であった。同社では、環境問題のみに留まらず、品質、コスト、納期にも対応するため、『硬質無電解ニッケル』を提供している。
●硬質無電解ニッケル処理と環境について
▽RoHSやELV指令に関する規制物質は一切使用しないため、グリーン調達に適合。
▽ボロン(ほう素)を使用しないため土壌環境規制にも該当せずグリーン調達に適合。
▽熱処理を省くことによりCO2の削減につながる。
※硬質無電解ニッケルは環境問題にフル対応しており、安心して採用することができる。
●硬質無電解ニッケルにおけるコストメリットについて
▽従来の無電解ニッケルと同単価かつ、熱処理が省けるのでコストダウンと納期短縮が可能。
▽タングステンやボロンなどの高価な材料を使用しないため、コストダウンが図られる。
▽ボロンを使用しためっきに比べ、析出スピードが3倍速いため生産性が格段に上がる。
▽特別な治具を必要としない。
▽高精度品の場合、硬質クロム後に行っていた後加工(精度出し)を省略できるため、コストダウンと納期短縮が可能。
※ボロンやタングステンを使用した処理や硬質クロム後に後加工を行っているユーザーは、特に大きなコストダウンが可能。
●性能について
▽析出状態でHV700前後を誇り、熱処理することにより、HV1000前後まで高めることができる。
▽つきまわりに優れており、複雑な形状の製品にも特別な治具を使用することなく均一な皮膜となる。
▽細孔内部へも均一にめっきが施せる。
▽寸法精度は、1μ単位でコントロールできるため、面倒な後加工は一切不要。
▽耐摩耗性に非常に優れています。
▽はんだ付け性はやや良好。
●対応素材
同処理は、アルミ系材料への対応も可能。
その他素材
▽鉄系材料全般(鋳物含む)
▽アルミ系材料全般(鋳物、ダイキャスト含む)
▽銅系材料全般

伸栄化学産業
表面処理液の清澄化・延命化、金属回収システム、
水洗水のリサイクルシステム

硫酸アルミ分離装置


 現在、食品製造や電子部品製造など多くの産業界で純水が使用されているが、アルマイト・メッキ業界では、建浴工程または、洗浄工程で多くの純水を使用している。
 水処理装置の総合メーカーである伸栄化学産業㈱(埼玉県三郷市中央2の12の10/鈴木勝夫社長)は、2024年1月31日㈬から東京ビックサイト(東ホール)で開催される SURTECH2024(ブース番号:3U‐23)に出展し、表面処理液の清澄化・延命化、金属回収システム、水洗水のリサイクルシステムといったバラエティに富んだ展示を行う。
 アルミニウムの陽極酸化処理において、処理槽中の溶解アルミの濃度管理は難しく、多くても少なくても製品の品質に影響を与えるため安定的な浴液管理が必要である。
 また永年、現場では、強酸を扱うために危険が伴い作業者も安全具が必要であり、硫酸の希釈熱に対する対策なども必要で、現場としては出来れば避けたいのが本音であった。
 同社は浴槽から常時①アルミを取り出す方法と、②硫酸アルミを取り出す方法を開発した。この装置を導入することにより①補給薬品の節約、(回収も可能)、②浴寿命の延長化、③品質の安定化、④排水処理費用の削減、⑤メンテナンスの労賃や時間の節約、削減、危険作業の低減、⑥減価償却の期間も短くて済むことが期待出来る。など多大な利点が考えられる。
 そしてこの装置は、メッキ前の酸洗工程で出る廃酸からの酸回収にも用いることができ、メッキ・アルマイト業界では環境負荷低減につながる有用な製品である。また、アルミ以外に溶け込んだ金属もアルミと同様排出されるため、様々な分野にも汎用できる有用な処理装置である。
 出展ブース内では硫酸アルミ分離装置の実機展示を行う予定で、装置が ”実際に” 動く様子を見ることができる。
 さらに今回は、主催企画【集中展示ゾーン】(ASTEC/SURTECH共通セミナー会場・東3ホール)にて同社社員による講演も予定している。
 同社のSDGsに関わる業務については、「再生」や「洗浄」することによって得られた成果を装置導入の実績をまじえながら紹介する予定となっている。
 伸栄化学産業㈱では、各種メッキにおける問題点を優れた技術・高品質にて解決し、顧客の要望に合わせた水処理装置を提案している。また、新規開発にも力を入れ「世界の水をきれいにする」を合言葉に取り組んでいる。

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