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東京都鍍金工業組合 新理事長に石﨑利一氏が就任

2023.06.15

第57回東京都鍍金工業組合通常総代会
第52回東京都鍍金公害防止協同組合通常総代会
新理事長に石﨑利一氏が就任

石﨑利一新理事長


苅宿前理事長


 東京都鍍金工業組合の第57回通常総代会・東京都鍍金公害防止協同組合の第52回通常総代会が令和5年5月26日に東京ガーデンパレスで開催された。
 定刻となり東京都鍍金工業組合の第57回通常総代会が開始された。最初に定足数の報告となり、専務理事から定足数を満たしているため成立する旨を報告した。次に理事長挨拶となり、苅宿理事長が「令和5年度総代会にあたり一言ご挨拶を申し上げます。日頃より当組合活動に対しまして温かい御支援・御協力を賜っておりますことにまずもって御礼を申し上げます。さて、新型コロナウィルスもこの5月8日から季節性インフルエンザと同じ5類に移行されたと我々生活もコロナ禍前に日常が戻るのかはまだわかりませんがまた、このまま第9波が訪れるかもしれません。こうした中、総代会に御出席頂きました皆様には感謝を申し上げます。昨年まで規模を縮小しながら開催を続けましたが、本年はこのように東京ガーデンパレスで開催することが出来ました。これも組合員皆様のお力添えがあればこそとこのように御礼申し上げるところでございます。我が国経済につきましては政府は4月の月例報告で国内の景気判断は一部に弱さが見られるものの緩やかに持ち直していると据え置きましたが、めっき業界におきましては、東京の生産額はコロナ禍前令和元年の水準には遠く、まだまだ及びません。また、ロシアのウクライナ侵攻によって原材料の値上げやエネルギーの高騰、ガス・電気・水道・その他諸々の経営を圧迫している中、皆さんの企業努力でこのように頑張っておられる事に敬意を表したいと思います。特に環境規制に関し排水規制には、電気めっき業に適用されるほう素・フッ素の暫定排水基準の適用期間が令和4年6月30日までと迫っておりましたが、令和7年6月30日まで3年間延長となりました。また、東京都立産業技術センターでは、めっき分野を重点分野の一つ
と位置づけまして、試験や基盤研究等の充実等、様々な技術支援に取り組んでおられます。また、高等訓練校の講師もお引き受け頂いている事に大変感謝をしております。更に大きな柱の一つである我々鍍金工業組合では、人材育成強化につきまして昨年に続き高等職業訓練校も実施出来ました。コロナ禍の3年前は余儀なく開催も出来ませんでしたが、今期は32名が卒業いたしまして、今回は36名に入校を頂いております。その中で今回は、東京都の組合員の減少で、東京都だけでは人数的に最低人数に届きません。今年は地方を集めて36名の入校生に入稿いただいたのですが、これも半分の18名が東京都組合の生徒さんでないと補助金をカットされるというような事もありましたので、これは厚生労働省と東京都の方にお願いして、労働保険は埼玉でも神奈川でもどこでも払っているわけなので、東京と同じような位置づけにして、例えば半分の18名ではなくて36名頂けますかというようなお願いをしてて、何とかこれも通ったという話を聞いておりますので、何とか一安心かなと思っております。今回は6名が新幹線で通勤しております。一人が静岡の掛川、富山、新潟、長野、それから福島県のいわき、この辺はすべて新幹線で通勤していて、実験があると新幹線に間に合わなくていわきの子は終バスで帰ったとこのようなこともあるのですが、組合員の減少で中々東京都だけでは生徒の数が集まらないという事もありまして、近隣県の総会に行くときにお願いして、是非とも何とかお願いできますかというような形でそれを進めさせて頂いております。また一方では、公害防止協同組合の運営に関しましては、シアン濃厚廃液処理斡旋事業におきまして、早いもので12年が経過しました。1年を通して見ますと、集荷実績は計画を若干下回りますが、97%になりました。今後とも役職員一丸となりまして、処理斡旋事業の発展に向け、全力で取り組んでまいりたいと思っております。やはりこれには、仕事・景気が回復していかないと中々シアンの集荷も少ないのかなとこのように思っております。
 新型コロナウィルス感染者が我が国に発症してから4年目に突入しています。多くの識者は先ほど言った第9波の到来を予想しております。どのような環境下にありましても組合員皆様の経営者はもちろんの事、組合運営におきましても一時の猶予も許すことは出来ません。規模を縮小しての総代会書面決議やWEBでの理事会、各種委員会の開催など様々な工夫を重ねまして組合活動を進めてまいりました。改めて組合員皆様の協力に感謝を申し上げたいと思います。両組合が抱える様々な課題の解決に向け、執行部一同は引き続き強力に取り組んでまいりますので、今後とも皆様からの御支援・御協力を賜りますことをお願い申し上げます。それともう一点、昨年の6月経済産業省の方にお願いしまして、今問題になっている技能実習生の括り付けを、経済産業省に、私、特定技能の問題を作っておりますので、私共も特定技能に引き上げてくださいとお願いしましたところ人数がいっぱいで14業種35万人が定数一杯で、これは無理という事を言われたので、どうすれば良いかを伺ったところ、衆議院の先生に行って頂けますかと言われ、7万5千人の枠を開けて頂きましたので、皆さん何とか人手不足の解消に特定技能をご利用出来れば良いかと思います。今まで技能研修生で4年いた人が特定技能に移行すれば5年入れるわけですから9年入れるわけです。ここ最近新聞でも騒いでいて多分10月ごろに自民党で閣議決定されるかもしれませんが、私共陳情の中で特定技能の2号にしてくれという話で、これも経済産業省に入れました。という事でめっきだけではなく他の業種も多分、特定技能2号に引き上げて頂けるのではないかと思います。もし皆さんの会社で4年いて5年間また日本に居れるわけですから、その中で例えば日本語学校に行って日本語がある程度マスター出来ただとかどうしても戦力になるからという事なら、例えば3年目か4年目にめっき学校に入れて頂ければ2級技能士の学科試験免除で実技だけをやれば良い訳で、それが受かれば2号になるわけですから、帰化は出来ないけれど在留権は認めて頂けると、そうすれば皆さんの人手不足解消になるのではないかと思っておりますので、是非この制度を利用できるのであれば利用して頂ければと思っております。長くなりました。
 最後に、本日総代会の慎重なご審議と円滑な進行をお願いし、総代会にあたりましての私の挨拶とさせて頂きます。」と述べ挨拶した。
 次に議長選出となり司会者一任となり、足立支部の細井碧相談役が議長に指名され議長席に着いた。
議題審議に先立ち、議長が子細については説明を省略し概要を説明することにする事を会場に諮ったところ、意義なく承認された。
議事審議となり最初に第1号議案の「令和4年度事業報告所及び決算関係書類承認の件」の審議となり西河専務理事が令和4年度事業報告と令和4年度決算報告を報告し、城北支部の今村和則監事が監査報告を行い、議長がこれを諮ると、意義なく満場一致で可決承認された。
 次に第2号議案の「令和5年度事業計画、収支予算並びに経費の賦課及び徴収方法決定の件」の審議となり、西河専務が議案報告を行い、これを議長が諮ると意義なく満場一致で承認された。
 次の第3号議案「令和5年度借入金残高の最高限度決定の件」と第4号議案「令和5年度役員報酬決定の件」は合同審議となり、満場一致で承認された。
続いて第5号議案の「環境管理対策事業料金規約改定の件」について審議され、意義なく満場一致で可決承認された。
 次に第6号議案の「理事及び監事任期満了に伴う選任の件」の審議となり、議長が定款にある選任方法で「投票以外の選任方法」を提案し、これを諮ると満場一致で承認され、推薦委員会で推薦された理事・監事が発表され、満場一致の拍手により承認された。
 次の第7号議案「取引金融機関追加の件」で議長が追加する金融機関を報告し。これを諮ると満場一致で可決承認された。
 ここで第1回理事会のため総代会は暫時休憩となり理事会は別室にて理事長、専務理事、顧問理事、常任理事・監事を選任した。
総代会が再会され、石﨑新理事長から役付理事及び理事長代理順位名簿が提出され、東京都鍍金工業組合第57回通常総代会議案審議は無事に終了し、続いて東京都鍍金公害協同組合の総代会が開催され、工組総代会に引き続き議長を細井相談役が務め、議案審議となり、全ての議題が審議され、全ての議題は可決承認され公害協同組合総代会は終了した。
 全ての審議が終了後、新理事長就任あいさつと理事長退任あいさつとなり、石﨑新理事長が「先ほどの第1回理事会で理事長に選任されました石崎でございます。宜しくお願い致します。本来であれば今年度の施政方針演説的なようなものを発表させて頂くのですが、時間の都合もございますのでそれにつきましては先ほどの議案書に細かく出ております。また、組合の諸問題に関しましては先ほど前理事長である苅宿さんが細かく説明させて頂きましたので、私としましては1点だけお願いがございます。先ほどお話がありました通り、色々な問題が組合の中ではございます。これを解決し推進していくためには、今日ご列席の皆様、並びに組合員の皆様の御協力が無ければ進めることは一歩も出来ませんので今迄の苅宿理事長にご協力頂いた以上に御協力賜ればと思っております。短いですが就任の御挨拶とさせて頂きます。宜しくお願い致します」と挨拶し、刈宿理事長が退任挨拶を述べ、退任役員感謝状贈呈式で退任役員9名に石﨑新理事長が感謝状を贈呈し、大村功作氏が代表で謝辞を述べた。
 続いて十日会証表彰式となり表彰状を石﨑理事長が贈呈し、記念品を田島正一十日会会長が贈呈した。受賞者謝辞で大和田昌宏氏が述べ、閉会の辞となり総代会は無事に終了した。

総代会会場


*弊誌令和5年6月号で1面の表題が『新理事長に大和田昌宏氏が就任』となっておりましたが、正しくは『新理事長に石﨑利一氏が就任』です。
また、2面の写真のキャプションが「狩宿前理事長」となっておりましたが、正しくは「苅宿前理事長」ですので訂正してお詫びいたします。
関係者の皆様方には大変なご迷惑をお掛け致したことに深くお詫び申し上げます。
また、修正記事を令和5年7月号に再掲載いたします。

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